ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

東京で迎える初めての夏。新宿伊勢丹で京都の味巡り。

ご無沙汰しております。

東欧旅行の旅行記を早々に中断して三ヶ月あまり。一体なにをしていたのかと申しますと、アメリカ旅行に行ったり、お引越しをしたり、結婚したり、会社勤めを始めたりしていました。

あまりにビッグイベントが続いたためにブログを書く時間を取れずにいたのですが、徐々に生活も落ち着いてまいりましたので、ゆっくりと更新していければと思います。

 

伊勢丹新宿店でデパ地下巡り

さて、気がつけば六月になっておりました。

私の実家では、「これを食べないと夏が来ない」と言われているお菓子がふたつございます。ひとつは『仙太郎』さんの「みなづき」。もうひとつは『老松』さんの「夏柑糖」です。

なんとか東京でもいただけないものかと思っていた折、どちらのお店も『伊勢丹新宿店』にあるとの情報を目にしまして、早速行ってまいりました。

 

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まずはお目当て、『仙太郎』さんの「みなづき」。「抹茶」では柔らかなお抹茶の香りと小豆のコントラスト、「黒」ではどっしり濃密な黒蜜と小豆の一体感を楽しめます。

『仙太郎』さんといえば「おはぎ」も忘れてはなりません。一人暮らしでは躊躇われた「粒あん」・「きなこ」の二色買いができるのは、おうちで待つ夫のおかげです。

 

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続いては『老松』さんの「夏柑糖」

同郷のお友達と夫と、京都を懐かしみつついただきました。「初めて食べた」という夫は、その自然な味わいにしきりと感心しておりました。

 

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お次は定番。『とらや』さんの小型羊羹「和紅茶」と「珈琲」です。

「一緒に食べようね」とお菓子ボックスに入れた羊羹を私一人で食べ切っていたことに気づいた夫が残念がっていたので、罪滅ぼしに買ってまいりました。

父の日限定の「珈琲」は初めていただきました。白あんベースの「和紅茶」や「抹茶」とは異なり、小豆ベースなのが面白いところ。コーヒーという素材の主張が強いからでしょうか、ぴたりと違和感なくハマっています。

焦げたような薫りと苦味は、まさにコーヒーを飲んでいるかのよう。こうした感覚は他のフレーバーにも通じます。すなわち、「和紅茶」であればお紅茶、「抹茶」ならお抹茶そのもののお味がして、いわゆる「紅茶味」・「抹茶味」とは一線を画するのが『とらや』さんの羊羹の特徴だと感じております。

 

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さらに、あまりの可愛らしさに足を止めてしまった月餅専門店『円果天』さんにて、人気の月餅二種類を購入しました。

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ベーシックなこし餡の「円果天」は軽やかで食べやすく、期待通りの美味しさ。

もう一方の「木の実餡」をいただいた瞬間、その複雑な風味と食感に目を見張りました。なんと12種類もの材料をこの小さな月餅に詰め込んでおられるのです。そして、パイのようにホロっとした生地にドライフルーツの酸味がよく合うこと!

可愛らしいサイズ感が日々のおやつにぴったりですし、夏限定の「甘夏」も気になりますので、近々また伺おうと思っております。

 

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最後は、ちりめんじゃこを買うために『紫野和久傳』さんに立ち寄りました。

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れんこん菓子の「西湖」で知られるお店ですが、こちらの「一越ちりめん」が我が家のイチオシなのです。おじゃこは柔らかで舌触りよく、控えめながらもキリリとしたお味つけがとっても上品。

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ナッツとドライフルーツを山椒風味に固めた「果椒」も購入しました。甘さ控えめの和風ヌガーのようで、こちらも舌触りは柔らか。芳醇な木の実と華やかな山椒の香りが混ざり合う贅沢な一品です。

ひと口食べて「美味しい!」というよりは、その複雑な味わいにひと口、またひと口と手が止まらなくなるような、不思議な美味しさでした。

HPを拝見すると、コーヒーやアルコールとのペアリングが推奨されています。お酒の飲める夫曰く「ウイスキー、ワインには合う。日本酒には甘すぎて合わない」とのこと。ご参考になれば幸いです。

 

以上でこの日の戦利品のご紹介を終わります。

京都のお菓子、それも生菓子を東京にいながらにしていただけるのは、本当にありがたいことです。

都会暮らしも会社勤めも戸惑うことばかりですが、故郷の味を心の支えに、今日も頑張ってまいります。

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