先週末は大阪・関西万博に行っておりました。
夫は長期出張中で同行できず、両親と三人での家族旅行です。
チケット購入〜事前抽選
現在は都内在住の私、元々万博に行く予定はございませんでした。
各国のパビリオンに心惹かれる気持ちはありつつも、「気になる国は、いつか実際に訪れればよいわ」と思っていたのです。
しかし、同僚や友人たちが盛んに「万博よかった!」という話をすることや、母に「人生にそう何度もある機会じゃないから行くべきよ、連れて行ってあげるから」と誘われたことをきっかけに、行く決心をいたしました。
父に購入をお願いしたのは夜間券(16時以降のチケット)。
事前抽選は全てハズレで、「雰囲気が見られたら十分」という心構えでいるようにしました。
万博会場の人混みとチョコレートドリンク
夢洲到着は17時ごろ。30分ほどかけて入場しました。
お噂通りのすごい人出で、当日抽選には申し込めず、会場抽選もハズレ。予約なしで入れるパビリオンとレストランはほとんどが「入場規制中」と掲げられ、並ぶこともできない状態でした。
それでも、各国のパビリオンの周りを歩いて中の様子を伺ったり、アメリカ館の野外ステージでジャズを聴いたり、大屋根リングを歩いたりするなど、非日常感を楽しませていただきました。

万博会場で唯一いただいたグルメは『スイス館』の「アイススイスチョコレート」。


ココアのようにミルク感が強く甘さ控えめ、すっきりとした味わいながら、上質なチョコレートも感じられるお味で、夏の夜にぴったりでした。

帰り際、それはそれは華やかな民族衣装を着た一団をお見かけしました。模様はインド風ですが、アラビアンな雰囲気も漂い、輝くビーズがいっぱいに付けられた意匠がなんとも素敵。
「一体どこの国の方なんでしょう、聞けたらいいのだけど」と申す私に、「聞いたらいいんじゃない?だってここは万博よ!」と母。そこで、勇気を出してお声がけしてみることにしました。
どちらのご出身か尋ねたところ、オマーンとのこと!
突然声をかけたにも関わらず温かくご対応くださり、人懐っこい笑顔で「ありがとう(日本語)」と仰る彼女たちの姿に、「オマーンに行ってみたい!」という気持ちが沸き起こりました。
この経験がなければ、人生でオマーンという国を意識することなんて無かったかもしれません。彼女たちのおかげで、「しっかりと万博らしい体験ができた」という気持ちで、会場を後にすることができたのでした。

新幹線でいただく「とん蝶」
翌日は、正午頃の新幹線で帰路につきました。
新大阪駅で駅弁代わりに購入したのが、『御菓子司 絹笠』さんの「とん蝶(白蒸し)」です。


こちらは、大阪を代表する「おこわ」として有名なお品。

胡麻の香ばしい香り、佃煮の旨みと塩気、そして粒だったもち米の甘みがふわりと口中に広がり、しみじみと味わい深い美味しさです。
佃煮は甘さ控えめですっきりとした印象。お米は固め(水分少なめ)に炊かれていますが、決して時間の経った固さを感じさせず、しっとりもちもち。そこにアクセントとなる大豆の歯応えと香ばしさ、小梅の甘酸っぱさが加わります。

真ん中あたりはこれだけでお酒が進むくらいの味の濃さがありますが、甘ったるくないのでサクサクと食べ進めることができます。とっても美味しくいただきました!
仙太郎の「白ゴマ入り黒千石おはぎ」と定番「黒豆きなこ」
ちょうど彼岸の入りでしたので、阪急本店の『仙太郎』さんで「おはぎ」を買ってまいりました。

このブログでも何度も紹介させていただいている、私にとって「おはぎといえばこれ」、というお品です。


新幹線の中で「いただこうかしら」と一瞬考えたものの、きなこを車中に舞わせてはならないと、おうちに着くまで我慢しました。


「黒千石おはぎ」は、「北海道黒千黒大豆・国産白ゴマ・刻み大葉」の入ったおはぎ。
黒大豆は黒くても大豆の風味で、シャキシャキとした歯応えがあり、これ自体に甘さはありません。そこに胡麻と大葉の風味も加わり、おこわのような雰囲気です。
もちろんあんこの甘みもあるので、おやつらしさは十分。とはいえ、かなりお食事ポジションに寄っていてスイーツと呼ぶには違和感がある、という不思議な一品でした。
大阪に行ったら外せない、ふくふくふ
阪急本店から大丸梅田店に移動して購入したのが、『福寿堂秀信』さんの「ふくふくふ」。
朝ごはんは #福寿堂秀信 さんの #ふくふくふ。こちらも念願のお菓子です💓
— ルコ (@B5Y2q) 2025年2月6日
定番の「小豆」からいただきました。
米粉入りの蒸しパン生地は、しっとりずっしりとしながらも、歯切れよく軽やか。口溶けのよさが素晴らしいです!
柔らかに炊かれた小豆の風味もよく、優しい美味しさ🥰 pic.twitter.com/nLHOjJeggl
「ふくふくふ」のふっくらとした食感と優しい味わいが大好きで、京都では入手できないものですから、大阪に行くときはなるべく寄るようにしているのです。


珈琲の包みを開けた瞬間漂う、強い香りには驚かされました。


「丸福珈琲店のストロングコーヒー」を使っておられるという「珈琲」は、思いのほかくっきりとした珈琲感にびっくり。ふんわり軽やかな食感は健在ながら、鼻に抜けていく強い香りと苦味は、「ストロング」の名に恥じないものでした。
「マロングラッセ」はややずっしりとした質感で、生地自体に栗を練り込んでおられるのを感じました。ほっくりと豊かな栗の風味と控えめな甘さが、「ふくふくふ」らしい優しい幸福感をもたらしてくれます。原材料を見ればマロングラッセの方がお砂糖より多く、その贅沢なお作りに驚かされました。
土曜午後から日曜のお昼まで、という弾丸大阪旅でしたが、堪能いたしました。
来週には夫も帰ってまいりますので、お土産をいただきつつ、お互いのお話をゆっくりできる時間を持てればよいなと思っております。