ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

ビリキナータのクリスマス特製オードブルとアングレディアン京都のノエル ショコラ

私も関西人の端くれ、幼少より漫才を見て育ちました。毎年、M-1グランプリの決勝は実家でわいわい言いながら見るのだと心に決めております。今年は奇しくもクリスマスイブということで、父が特別なプレートを用意してくれました。

ビリキナータのクリスマス特製テイクアウトメニュー

京都北山大宮の住宅街にあるイタリアン、ビリキナータ(Birichinata)のクリスマスオードブルです。

こちらはミシュランビブグルマンに掲載されたこともあるお店で、我が家の今年の一大ヒットでした。これまでに二度伺いましたが、何をいただいても目を見開いてしまうようなとんでもない美味しさと新しさ、素晴らしいです。素材の味を生かす、ということのセンスが圧倒的なのです。気さくなシェフがこだわりの食材について教えてくださるのも楽しい。仕入れておられる食材やドルチェのバリエーションの多さは採算度外視としか思えず、とにかく楽しんで作っておられるのがわかります。インスタグラムもとても上手に運用されていて、行きたい行きたい、もう少し行きやすければと歯噛みしながらいつも拝見しております。

 
 
 
 
 
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そんなビリキナータさんがクリスマスイブと当日限定で、テイクアウトメニューをお作りになるのです。こちらから「クリスマス特製オードブル」と「お野菜たっぷりミネストローネ」をお願いしました。

お料理の引き取りに行った父が、ブログ用にお店の写真を撮ってきてくれました。ありふれた住宅街にあるこの小さなお店がビブグルマンだなんて、ご近所にお住みの方もご存知ないのではないかしら。ステンドグラスのライトが素敵です。

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M-1は敗者復活戦と決勝を録画し、夕方から追いかけ再生で見るのが恒例です。これを見るために家族全員で早めにお風呂を済ませ、夕食の準備をいたします。

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敗者復活戦を見ながらのクリスマスディナー。両親が用意してくれたのは、ビリキナータのオードブルとミネストローネ、ローストビーフ、パン各種です。

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きっとイタリアンなお名前がオードブルの一品一品についているのでしょうが、料理名がわからないなりに何が入っていたかを書いてみたいと思います。上から、

  1. かぼちゃブルーチーズのカナッペ風
  2. 生ハムとサラミ
  3. ブロッコリーと桜えびのアーリオオーリオ
  4. お葱とホタテ
  5. 赤キャベツのザワークラウト
  6. チーズと洋梨
  7. 蓮根とおじゃこのピリ辛
  8. 砂肝のコンフィ
  9. マッシュルームのパルメザンチーズかけ
  10. さつまいもの揚げたん
  11. プチトマトのマリネ

お野菜いっぱいの11品、どれも流石の美味しさです。特に印象的だったのは砂肝、お葱とプチトマト、さつまいも。大きな砂肝がとんでもなく柔らかくて味わい深く、こんなに美味しいものなのだと感動いたしました。お葱とプチトマトはお野菜のじんわりとした甘みが感じられ、ビリキナータさんの「素材の味を引き出す」強みを最大限発揮されていたように思います。さつまいもはシンプルなのに上質なスイーツの味わい、一生懸命裏漉しして、お砂糖や生クリームをたっぷり入れたスイートポテトを作るのが馬鹿らしくなってしまうほどの美味しさです。一品一品にメリハリのある、楽しいオードブルでした。

ミネストローネももちろん美味しく、オーソドックスながらお野菜とベーコンが絶妙に調和していて、「お手本」はこれであると言いたくなるようなお品でした。

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ローストビーフは近所のお肉屋さんのもので、最近の父のお気に入りとのこと。パンもうちの近くのベーカリーのものです。実家では朝食の食パンもこちらですが、小麦の旨みをしっかりと感じる、生地の純粋な美味しさが光るお店です。ハード系のパンは軽くトーストして、カリカリもちもちの食感を楽しみました。

お気に入りのお店を少しずつ楽しむようなホームパーティー。どれも、敗者復活戦がそっちのけになるくらい美味しかったです。

アングレディアン京都のノエル ショコラ

ご馳走とケーキをいっぺんにいただくのは大変なので、ケーキはクリスマス当日のお楽しみでした。今年のケーキは京大病院前のパティスリー、アングレディアン京都のものです。

11月末には毎年完売してしまうこちらのクリスマスケーキ。「ノエル ショコラ」を両親が予約しておいてくれました。両親いわく、こちらを予約したその日から、アングレディアンの生ケーキを食べるのをずっとずっと我慢していたそうです。言うて、つい先日ここのロールケーキを食べていたのを知っていますし(いわゆる生ケーキより軽いのでノーカウントのようです)、その少し前には栗のパウンドケーキもお裾分けしてもらいました。この甘いものへの目のなさ、血は争えないと思います。

 
 
 
 
 
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アングレディアンは、私が生ケーキ界で一番好きなケーキを作っておられるお店です。特にフランボワーズなどベリーを使ったお菓子が大好きで、クリスマスケーキもガトーフレーズの方が気になっていましたが、多数決で敗れました。こちらは焼き菓子も革新的に美味しいので、追々書く機会があれば、と思っております。

夕食を軽めに済ませ、ケーキの登場です。

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艶々と光り輝く表面のチョコレート。否応なしに気分が上がります。6分割にちょうど良い大きさです。

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上から、これだけで美味しい濃厚なチョコレートのグラサージュ、ほろ苦いチョコレートムース、ふわっと軽いチョコレートクリーム、バニラの香る濃厚なキャラメルクリーム、ヘーゼルナッツのキャラメリゼ、ふんわりしっとりのココアスポンジ。それぞれの食感と口どけの良さは申し分ありません。ひとつひとつの要素はぐっと甘みを抑えた大人の味わいですが、全てを一口でいただくと、くどくないギリギリのしっかりとした甘さに感じます。こちらの生ケーキをいただくたびに、組み合わせの妙に感服いたします。

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食べかけのお写真、申し訳ありません!ナッツのキャラメリゼを見ていただきたくて。これが素晴らしい香ばしさとカリッとした食感の楽しさをもたらしてくれるのです。

私は純粋なチョコレートケーキはそれほど好物ではないのですが、キャラメルクリームとチョコレートの組み合わせには目がありません。このノエル ショコラはチョコレートとキャラメルの強さを3:2くらいの比率で感じ、ちょうど私好みの絶妙な甘さ。まさに好みど真ん中のチョコレートケーキで、ガトーフレーズの方がよかったと思っておりました手のひらを、一口食べた瞬間ひっくり返すこととなりました。

本当は当日中の消費期限ではありますが、三人家族のこと、残りは明日いただきます。明日の朝が今からとっても楽しみです。

 

本当はクリスマスらしいお菓子を焼くなどしたかったのですが、この年末はあまりに食べるものが多く、私のお菓子が入る隙がなさそうです。週末にはお菓子教室の先生が期間限定のポップアップをなさることになっていて、先生の焼き菓子の大ファンである私はお腹をあけておかなくてはなりません。お正月にはお正月のお菓子が控えています。今年の年末年始はキッチンに立つより、ゆったりと過ごすことにしようと思います。

birichinata.gorp.jp

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