ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

チェコ人と行く秋田 一日目

先日、三泊四日の秋田旅行に行ってまいりました。

チェコ人のお友達に「一度東北に行きたいんだよね、予定が合えば一緒に行かない?」とお誘いいただいたのです。私にとっても東北は未踏の地でしたが、伯母が秋田に住んでおり、随分前から「遊びにおいで」と言っていただいておりました。両親もずっと秋田に行きたいと申しておりましたので、折角なら一緒に、ということで四人で行くことに相成りました。

 

WOLFGANG PUCK PIZZAのハンバーガー

四月某日、伊丹空港から出発です。

家族みんなが大好きなステーキハウス、ウルフギャング系列のカフェが伊丹にはあるということで、フライトまでの時間を縫って買ってまいりました。

定番のWPアメリカンバーガー

流石はウルフギャング、やっぱりお肉が美味しい!

噛みごたえのあるパテは、噛む度に牛さんの香りと旨みが広がります。最後の一口まで楽しめるビッグなサイズが嬉しい。サクッと香ばしく、小麦の旨みがしっかりと感じられるバンズも申し分ない美味しさです。

ガーリックの効いたアメリカンなハンバーガーを堪能し、「目的地に着く前から幸せすぎる!」という気分になりました。

 

旭南高砂堂 本店

伯母一家に会うのは二日目から。初日は秋田市内の観光です。

真っ先に向かったのはもちろん甘味屋さん!秋田を代表するお菓子屋さんの一つ『旭南高砂堂(きょくなんたかさごどう)』さんに伺いました。

住宅街の中にあります
和菓子コーナー

「花見だんごといえば三色団子!」と思いきや、あんこに包まれていてびっくり。関東式のさくら餅にも、ここが旅先だと実感させられます。

「方立」に「おげそく」

お供え用のお菓子に思わず反応してしまいました。というのも、お供え用の白餅のことをうちでは「おけそくさん」と呼ぶのです。こちらの「おげそく」は間違いなく同じ由来でしょう!軽くて乾燥した、落雁のような「おげそくさん」は、すぐ固くなったりカビたりするお餅よりも便利に違いありません。

洋菓子コーナー

和菓子と同じかそれ以上に洋菓子も取り扱っておられました。ショーケースには季節の苺の生ケーキがずらり。秋田犬ぷりんがとっても可愛かったです。

 

まち子姉さんのごま餅

こちらでのお目当ては、高島屋さんの名物バイヤーさんがご紹介されていた「まち子姉さんのごま餅」。

 

オープンケースにありました

お日持ちが10日ほどあることを確認して購入を決めたものの、お会計時に「20度以下で保存してくださいね」と言われて焦ります。結局、その日はホテルの、翌日からは伯母のおうちの冷蔵庫に入れておくことになりました。

帰宅後いただきました

なんと一個あたり300kcal!たねやのどら焼き二つ分です。和菓子のカロリーとは思えません。

胡麻の脂質の高さゆえにそんなことになってしまうわけですが、PFCバランスで見れば悪くなく、ミネラルと良質な油がたっぷり。パッケージの「ヘルシーな郷土菓」という言葉に嘘はないように思います。

きらきらと光沢のある美しいお菓子です

いただいた瞬間に「美味しい!」と思いました。口いっぱいに広がる胡麻の香りと旨みに、控えめな甘さ。ねっとりもっちりとしたお餅は、噛んでみればふわりと柔らかく、細かな皮がシャリシャリと楽しい食感を生んでいます。これでもかと胡麻が入っているにも関わらず、後味はすっきり。どこかおかずっぽく洗練された味わいは、いいとこのお料理屋さんの一品として出てきても違和感がないように思います。

厚さは1.5センチほど

このお菓子の特徴は、黒ごまのお餅と白ごまのお餅がマーブル状に合わされていることです。頑張ってそれぞれを齧ってみますと、黒ごまの部分の方が香りが強く、白ごまの部分はごまの味をわかりやすく感じるように思いました。

甘さが控えめなので、ぺろっと一枚を食べてしまえます。食べ終わった頃に突然満腹を感じて「いったい何が?」と戸惑うこの感覚は、ホットケーキを食べた時に感じるのと全く同じものでした。粉もんでもないのに面白いですね。

 

京都に戻ってすぐ、お友達に「あれ食べた?」と聞かれました。まだだと申しますと「すぐ食べた方がいい」と。「ごまの味が強くて、すっごく美味しかった」と言ってくれました。翌朝には私もいただいて「美味しい!」と感動。「もう一枚ちょうだい」と実家にお願いしてしまうほど気に入りました。

 

もう一軒、『菓子舗榮太楼』さんにも伺いました。こちらは長くなってしまうので、また日を改めて書かせていただきます。

また、秋田城跡も訪れました。古代のトイレなどそれなりに楽しんだにも関わらず、一枚の写真も撮っていませんでした。和菓子屋さんとの熱量の差に、我ながら如何なものかと思います。

 

市場 いちばん寿司

夕食は秋田駅近くの回転寿司屋さんで。

市場の中にありました
ソイ(440円)とざっぱ汁(220円)

ソイは甘みのある、鯛に似たお魚ですが、鯛よりも身がしっかりしているように感じました。

ざっぱ汁(あら汁)には、お値段からは想像もつかないほど沢山のお魚が入っていました。このお椀の中になんと目玉が四つ!目の裏のプルプルした部分が好物の私は大喜びです。

どれも身が分厚く、美味しいお寿司でした。京都は海が遠いため、海鮮が弱いのです。海の近くに来ると、お手頃価格で美味しい魚介類が食べられるのが羨ましくなります。

 

夕食後は早めにホテルに戻り、翌日からの観光に備えました。

 

www.wp-japan.jp

www.okashiyasan.co.jp

tabelog.com

にほんブログ村 スイーツブログへ

 

micropia.hateblo.jp

micropia.hateblo.jp

micropia.hateblo.jp

ホットクックで発酵あんこ。甘くなかったので工夫して食べ切ります。

今週のお題「あんこ」

先日、ホットクック部で「発酵あんこ」のレシピをお見かけしました。

なんでも、米麹の力で小豆を発酵させると、お砂糖要らずの甘いあんこが出来上がるとか。

低GIで低脂質、食物繊維も豊富。なのに甘いなんて、なんと魅力的な食べ物でしょう!早速挑戦してみました。

 

ホットクックで発酵あんこ作り

参考にしたのはこちらのレシピ。

kurasi8376.net

まず、ホットクック「No.122 つぶあん」で小豆を茹でます。

f:id:microbian:20240403183147j:image

茹で上がり。味見してみると、「お豆煮たなぁ」というお味。

あまり小豆の香りもお味もしないのは、スーパーの一番お安い小豆だからでしょうか。渋みや雑味がないのはよかったです。

 

米麹を加え、「No.106 あずきの甘酒」で調理します。


f:id:microbian:20240330113610j:image

f:id:microbian:20240330113614j:image

6時間後。お米が完全に見えなくなりました。

どうやらできたらしい、ということで、仕上げとして5分ほど煮詰めました。

f:id:microbian:20240330113652j:image

どのくらい水分を飛ばせばよいのかもわからないまま、ひとまず完成。

早速いただいてみます。

 

甘くない...!

いえ、甘くはあるのですが、本当に微かな甘みです。どれくらいかというと、お餅から感じるお米の甘みと丁度同じくらい。そして酒粕のような香りが強く、好みが分かれそうです。

 

このまま食べてもそれなりに美味しいものではあるのですけれど、正直に申しまして、もう少し甘いことを期待していました。

失敗?それともこういうもの?よそでいただいたことがないので、「正解」はわかりません。

 

なにはともあれ、ここから、この「発酵あんこ」を(お砂糖をなるべく加えずに)美味しくいただくチャレンジが始まりました。

いろいろと作ってみたので、レビュー形式でお送りします。

 

発酵あんこの食べ方 7選

焼き餅のあんこ添え(無糖)

f:id:microbian:20240330113732j:image

美味しさ:★★☆☆☆

合ってはいるが味がない。お餅を食べ進める推進力がゼロ。お砂糖が欲しい。

健康度:★★★★☆

お餅のGI値が高い分、星-1です。

手軽さ:★★★★☆

焼いている間、目が離せない。レンジ茹でなら手軽さは星5だけど美味しさが星1になる。

 

蒸しかぼちゃのあんこ添え(無糖)

f:id:microbian:20240330113815j:image

美味しさ:★★★★

ホットクックで蒸したかぼちゃは、それだけでいくらでも食べられそうなくらい甘くて美味しい。あんこもレンジで水分を飛ばすと甘みが増した。全体として、ぎりぎりスイーツと呼べるくらいの甘さ。

健康度:★★★★★

食物繊維、カリウム、ポリフェノール豊富。小豆は意外と高タンパクなので、PFCバランスも悪くない。

手軽さ:★★★★★

いつものかぼちゃに添えるだけ。

 

あんこヨーグルトパフェ(無糖)

f:id:microbian:20240403182938j:image

美味しさ:★★★★

甘みのなさが気にならず、まろやかで美味しい。バナナの甘みが加われば言うことなし。

健康度:★★★★★

脂肪ゼロヨーグルトという「あすけん」最強の存在とのコンボ。

手軽さ:★★★★★

毎朝のヨーグルトに添えるだけ。

 

ミルクぜんざい(無糖)

f:id:microbian:20240330113833j:image

美味しさ:★★★☆☆

液体部分だけだと美味しいけれど、やはりお餅を食べ進める推進力はゼロ。

健康度:★★★★☆

普通の牛乳だと脂質が気になる。

手軽さ:★★★☆☆

お餅と小鍋の面倒を同時に見る必要があり、地味に手間がかかる。

 

あんまん(無糖)


f:id:microbian:20240330113856j:image

f:id:microbian:20240330113852j:image

美味しさ:★★★☆☆

あんこに生地を食べ進める推進力がない。ここまでの流れでなぜ予想できなかったのか。

「スイーツ」から「おかず」に寄るため、お砂糖や蜂蜜よりもお醤油をつけて食べるのが美味しかった。これを「あまじょっぱい!」と思える程度の甘みはある。

包むあんこの量が少なかった。倍くらい入れれば、これだけで美味しくいただけたかもしれない。

健康度:★★★☆☆

GI値は高めだけれど、低脂質で悪くない。お醤油をつければお砂糖がいらない点もGood。

手軽さ:★☆☆☆☆

生地をホームベーカリーで捏ねれば星3に。

 

抹茶とあんこのマフィン


f:id:microbian:20240330113938j:image

f:id:microbian:20240330113934j:image

美味しさ:★★★★★

美味しい!あんこが抹茶の生地をしっかり引き立て、相乗効果を生み出している。トッピングの胡桃もよく合う。冷凍後に解凍すると麹の匂いが飛び、万人受けするスイーツに。

健康度:★☆☆☆☆

お砂糖とオイルたっぷり、本末転倒とはこのことです。でも美味しい。

手軽さ:★☆☆☆☆

計量するものも、洗い物も多い。

 

あんこのパルミエ

f:id:microbian:20240330114007j:image

美味しさ:★★★★★

ガリガリで美味しい。あんこの味も香りもせず、ひたすらバターと小麦の香りと旨みが楽しめる。

健康度:★☆☆☆☆

「バターたっぷりのパイ生地」であんこを巻き、「両面にたっぷりお砂糖をまぶして」焼きました。

手軽さ:★★☆☆☆

シンプルな成形。フードプロセッサーやパイシートを使えばさらにお手軽に。

 

「発酵あんこ」おすすめ食べ方ランキング

一位:あんこヨーグルトパフェ

二位:蒸しかぼちゃのあんこ添え

三位:抹茶とあんこのマフィン

 

一番美味しいと思ったのは抹茶マフィンでした。

ただ消費したいだけなら、マフィンを大量生産するのが一番幸せになれます。

 

しかし、そもそも「発酵あんこ」を作ろう!と思い立つような方は、なにかしら健康に気を使っておられることでしょう。

そういった方々へのおすすめの食べ方は

  • そのまま食べる
  • ヨーグルトやバナナ、蒸し野菜など、そのまま食べても美味しいものと食べる

となります。

様々やってみましたけれど、結局そのまま食べるのが楽かつ幸福度が高いと思いました。

 

発酵時間を長くすると?

発酵しきっていなかったことが甘くなかった原因ではないかと考え、二回目では発酵時間を長めにとってみました。

発酵開始から8時間。お味見すると「一回目よりはちょっと甘いかな?」くらいの印象で、それほど大きな違いはありませんでした。

f:id:microbian:20240403222421j:image

さらに1時間延長したところ、発酵臭と若干の渋みが出てきてしまいました。発酵時間は長くても8時間までにしておくのが無難そうです。

 

ここからホットクックの「煮詰める」で14分、見慣れたあんこの水分量になるまで煮詰めたところ、甘みは明らかに増しました。麹の香りも飛び、かなり美味しくなります。

f:id:microbian:20240403183030j:image

 

ホットクックで作る「発酵あんこ」。しっかり煮詰めれば、それだけでもりもりと食べてしまうくらいには美味しいものでした。でも、もっと美味しくなるのでは...?とどこかで期待してしまっている私がいます。

まずはスーパーの一番お安い小豆じゃなくて、ちょっとお高いやつを買ってみようかしら。

にほんブログ村 スイーツブログへ

 

micropia.hateblo.jp

micropia.hateblo.jp

かげろうと黒あめ那智黒。古き良きCMと楽しむ紀州銘菓。

先日、南紀白浜に旅行に行ってまいりました。

f:id:microbian:20240329214750j:image

これはアドベンチャーワールドで見たパンダです。

リアルで見るのは人生初かもしれないし、そうでないかもしれない。どちらにせよ、よく知っているパンダの姿と動きをしていて、パンダだなあと思いました。

 

本題に移ります。

お土産として購入した「かげろう」と「那智黒」のご紹介です!

 

福菱 紀州銘菓 かげろう

「かげろう」は南紀白浜のお土産として、今一番人気のお菓子のように思います。赤と白のすっきりとしたデザインのお箱が、どこのお土産屋さんでも目立っていました。

f:id:microbian:20240329214722j:image

二個入・四箱セットを購入しました。

お日持ちはひと月ほどで、常温保存が可能です。このくらい長いと、渡す相手を選ばないのでありがたいですね。

f:id:microbian:20231211232725j:image

箱を開けると、いかにも繊細そうなお菓子が2本。本当にかげろうのような儚さを感じ、きっと食べた感じも軽いのだろう、それならもっと数を買ってこればよかったかしらと思います。

ひび割れた軽い生地にバタークリームが挟まれた、ダックワーズのようなお菓子です。

f:id:microbian:20231211232733j:image

断面を撮るために包丁を入れると、意外と手応えがありました。中のバニラクリームに結構な固さがあるのです。

いただいてみますと、ふわっとした優しい味わいです。卵の香り豊かで抜群に口どけのよい生地に、バニラの香る程よい甘さのクリーム。クリームの食べ応えのおかげで、一本でも「食べた感じ」はちゃんとあります。生地の柔らかさと軽さが素敵。クリームのぬるっとした食感が、バタークリームのようで私はあまり得意ではないのですけれど、昔ながらの洋菓子の風情です。

 

「かげろう」を作っておられる『福菱』さんの本店には、海の見えるカフェが併設されているのだそう。

fukubishi.co.jp

こちらでは「生かげろう」という生クリームを挟んだお菓子を出しておられます。季節に合わせてさまざま種類がございまして、それらを拝見するに、私はオリジナルの「かげろう」よりもこちらの方が好みであろうと思いました。フードやドリンクも充実しており、機会があればぜひ伺いたいものです。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by 【公式】Kagerou Cafe 銘菓かげろう 福菱 (@fukubishi)

www.instagram.com

 

那智黒総本舗 黒あめ那智黒

こちらは、「のどにやさしい飴」として売り出されていた「那智黒」。

f:id:microbian:20231211232810j:image

個包装の袋に、紀州路の景勝地が印刷された黒飴です。パッケージは(恐らく)五種類。

原材料は、砂糖、水飴、黒砂糖のみ。なんてシンプルなのでしょう。

 

いつも食べている『春日井』の「黒あめ」と比較してみます。

f:id:microbian:20231211232828j:image

「那智黒」は「黒あめ」に比べると小ぶりで、表面に「なち」裏面に「ぐろ」と刻印されています。一粒の重さは3.8g、カロリーは14.8kcalでした。対する「黒あめ」は7.9gで30.2kcal、ちょうど二粒分ということですね。

 

「那智黒」→「黒あめ」→「那智黒」と食べ比べてみると、驚くほどお味が違います!

すっきりとした純粋な黒糖、という印象の「那智黒」に対し、『春日井』の「黒あめ」は複雑な風味に加え、白砂糖か水飴の味を感じます。どこか旨みがあるように感じるのは、調味料のアミノ酸ゆえか、原材料に大豆がありますから、お醤油も入っているのかしら。

f:id:microbian:20231213192134j:image

若干の塩気もあり、舐めていくうちに喉奥にこってりとしたみたらしだれのような甘辛さが溜まっていく感覚があります。

また「那智黒」に戻ると、こちらにはこちらの強い風味と複雑性があります。かりんとうなどで馴染み深い、あの黒糖の味と香りです。後味はあっさり、すうっと消えていく感じ。

 

方向性の異なるふたつの黒飴、どちらを選ぶかは好みと気分次第だと思いました。個人的には小さくすっきりとした「那智黒」の方が、気軽に食べることができて嬉しいです。

 

両親にこちらをお裾分けしたところ、「懐かしい!」と言われました。

なんでも、かつて「那智黒」にはインパクト抜群のCMがあり、そのおかげでみなが「那智黒」を知っていたとか。

昭和47年から昭和58年頃まで放映された黒あめ那智黒のテレビコマーシャル。

元気なおばあちゃんと黒人男性がゴーゴーを踊る!踊る!

「へいへ~い!」

「OH!黒あめ那智黒!」

f:id:microbian:20240329214700j:image

出典:思い出のTVCM 株式会社那智黒総本舗

youtubeで動画を見つけることができました。

www.youtube.com

おばあちゃんも黒人さんも、一体何者なのか、なぜ連れてこられたのかよく分からないけれど、なんだか楽しそうで素敵なCMですね。

 

白浜は海水浴に行くところ、というイメージを持っておりましたが、温泉やアドベンチャーワールド、三段壁洞窟など季節問わず楽しめる場所があり、満喫いたしました。

また訪れた際には「とれとれ市場」と「かげろうカフェ」に伺って、南紀白浜の食をさらに堪能できればと思います。

にほんブログ村 スイーツブログへ

 

micropia.hateblo.jp

micropia.hateblo.jp

ソウル旅行記6 辛ラーメン、蟹ダシダ、首カイロ

【2024年2月韓国旅行|目次】
ソウル旅行記1 計画、出発、夜市で晩ごはん
ソウル旅行記2 茹でカイコ、美術館、パン屋さん
ソウル旅行記3 クッキー、人間味のあるロボット、参鶏湯
ソウル旅行記4 朝カフェ、ローカルなお祭りと商店街
ソウル旅行記5 伝統菓子、パンスイス、帰国
ソウル旅行記6 辛ラーメン、蟹ダシダ、首カイロ

 

今回は韓国旅行・お土産編。

f:id:microbian:20240326211137j:image

左上は廃墟カフェ『onion』で購入したインスタントコーヒーです。丸ごと、コーヒー好きのお友達へのお土産にしました。

それ以外のものは全てお試ししましたので、順にご紹介してまいります。

 

農心 辛ラーメン BLACK

実家に居たころは時々食べていたインスタントラーメン。最後に食べたのはいつだったかしらと考えますと、一人暮らしを始めたころ、母が持たせてくれた「マルちゃん正麺」を作り、一緒に貰った海苔を浮かべて食べたのが最後のようです。

袋麺はお鍋を使うのがどうにも面倒で、またカップ麺でもそうなのですが、残ったスープを流さないといけなくなるのが嫌で、すっかり縁遠くなっておりました。

しかし、韓国のインスタントラーメンは近年、世界的に大人気だとお聞きします。一度食べてみたいと思っておりました。

 

購入したのは、韓国の代表的なインスタントラーメンである「辛ラーメン」。辛いもの好きのお友達が「一時期ハマってよく食べてた」というお品です。お土産にするため、豪華版の「BLACK」を選びました。

パッケージには麺とかやく、二種のスープのお粉が入っています。

f:id:microbian:20240326011659j:image

作り方によれば、沸騰させたお湯に全てを放り込み、4分半煮込んだら完成だそう。

f:id:microbian:20240326114725j:image

なんて楽ちんなの...!?

「マルちゃん正麺」ってもっと手のかかるものではなかったかしら。スープはスープで作ったり、器に油を先に入れ、スープで溶いたりしていたような気がするのですが。

f:id:microbian:20240326114745j:image

あっという間に出来上がりました。

いただいてみますと、かなり辛いです。野菜炒めを箸休めにすれば、なんとか美味しく食べられる範囲内。青梗菜や椎茸など具沢山で、贅沢感がございます。

麺は、私の好みからするとやや茹ですぎのような、ぐでんとした印象でした。もしかして、私の中の基準になっている「マルちゃん正麺」の麺が美味しすぎるのでしょうか。

 

「この麺をもっと美味しく食べたい!」という思いから、二回目は麺とスープを別々に準備してみました。

enuchi.jp

こちらを参考に、重曹を入れたお湯で麺を4分間茹で、軽く水で締めました。粉末スープは麺に吸われる水分を加味して400mLのお湯に溶かしてみたところ、丁度良い塩梅に。

重曹で茹でた麺はモチモチ、ちゅるんとしていて、「マルちゃん正麺」にかなり近づけることができました。明らかにこちらの方が私好みでしたので、次回以降も別茹でで準備しようと思います。

 

残ったスープは冷蔵庫に置いておき、お夕飯に使いました。

一回目のときはお鍋に。

f:id:microbian:20240326114811j:image

旨みというよりは辛みを味付けとして食べている感じがしました。卵がよく合います。

 

二回目はお雑炊に。

f:id:microbian:20240326210521j:image

「ラーメンの残りで作ったおじや」、こちらの漫画でお見かけしてから、ずっと憧れていたのです。

mamekichimameko.blog.jp

かきたまのおかげで辛さが和らぎ、豚骨スープの旨みがごはんに沁み渡った、美味しいお雑炊となりました。

 

私の乏しいラーメン経験からすると、辛ラーメンの塩分や脂質は日本のものより控えめで、代わりに辛さで満足感を出しておられるように思います。どちらが健康的なのかは不明です。胃の強さと生活習慣によりそうですね。

そして、大きな発見が一つ。「インスタントラーメンを食べると、ラーメンを食べたい欲が満たされる」ということです。私は時折ラーメンが食べたくなって、一人でも食べに行くことがあるのですが、インスタントラーメンでも十分満足できるということがわかりました。おうちであれば好きなお野菜などと組み合わせていただけますし、これからは袋麺を常備しておこうと思います。

 

清浄園 マッ鮮生 魚介だし

韓国のお出汁の素「ダシダ」。一枚目のお写真の、蟹の描いてある袋です。牛や鶏など様々なベースのものがありますが、両親にLINEで「どれがいい?」と聞いた結果、蟹が選ばれました。

「ほんだし」のような顆粒で塩分が強く、「出汁」というよりは「スープの素」という印象でした。人工的でない、自然な旨みがあります。

f:id:microbian:20240326011850j:image

こちらを使って、父が天津飯を作ってくれました。蟹と卵の旨みたっぷりでお野菜はシャキシャキ、とっても美味しかったです。あんにダシダが入っていますが、これだけ手の込んだお料理なら使わなくても美味しかっただろうと思いました。

f:id:microbian:20240326210840j:image

私も一部を分けてもらいまして、スープなどに使っています。お湯によく溶けますし、これだけで味が決まるので便利です。

 

こちらはシリアル付きヨーグルト。日本の韓国好き女子の間で最近人気の商品だそう。


f:id:microbian:20240326114840j:image

f:id:microbian:20240326114843j:image

私の選んだ「クッキー&クリーム味」には、チョコリングと小さなマシュマロが入っていました。


f:id:microbian:20240326114936j:image

f:id:microbian:20240326114933j:image

パックをぱきんと折りたたむと、シリアルがヨーグルトに投入されます。シリアルはたっぷりと入っており、一口分掬うと一つは載ってくるぐらい。

ヨーグルトの酸味は控えめで、優しい甘みとバニラクリーム感があります。チョコリングとマシュマロはサクサクと楽しい食感で、甘さ控えめ。ちゃんとカカオの香りがするのが嬉しいです。

さらっとした甘さで罪悪感が少なく、シリアルのおかげで食べ応えばっちりなところが、朝食にもおやつにも良いと思いました。

 

ロッテ チャルトクパイ

f:id:microbian:20240326013648j:image

ばら撒き用のお土産として購入。チョコパイの亜種です。

f:id:microbian:20240326013631j:image

このお餅、食べたことがあります。あの、「チロルチョコ きなこもち」の中に入っている「おもち」、あのお味です。中にたっぷりと入ったチョコクリームも、どこかで食べたことのある、懐かしい味わい。お餅には塩気はあるものの甘さはなく、チョコレートの甘みだけがこのお菓子をお菓子たらしめています。

「駄菓子」という印象は拭えないものの、懐かしさと目新しさが共存しており、面白いお品でした。

 

MEDIHEAL ESSENTIAL MASK hydrating

同行したお友達におすすめのフェイスパックをお聞きしたところ、「メディヒール」というブランドを教えていただきました。おしゃれなお友達へのお土産にはパッケージのかわいい「ビタミン」を、自分用には「保湿」を購入。

顔パックというものは大抵、めくった後に乳液で蓋をしないと乾燥してくる感覚があるのですが、こちらはめくってそのままにしていても大丈夫でした。クリームのような成分が入っているのかしら。パックを貼ってリビングまで移動した後、乳液を塗りに洗面所まで戻るのが億劫になる私のような人間には嬉しい仕様です。翌朝には保湿効果も感じました。

 

LION warming neck mask

花王の『めぐりズム 蒸気でホットアイマスク』のようなシリーズを、韓国ではライオンが販売しています。その中に「ネックマスク」というものを見つけたので、購入してみました。

f:id:microbian:20240326013706j:image

首に巻くカイロのような商品で、マジックテープで留める仕組みになっています。

パッケージを参考に、カイロ部分が前側に来るように巻いてみました。きつめに巻くと普通に苦しく、加減が難しいです。使ってみて気づいたのは「喉仏が温まったからといって、身体全体がぽかぽかしたりはしない」ということ。恐らく、うなじに回した方が全身を温める効果があるかと思います。

ちなみに持続時間は5時間です。驚くほど長い。首を回す角度によっては「ぐえっ」となることがあり、着けたまま寝るのは危険かと思われますし、あまり人に見せたい姿でもないので、「日中に」「自分のお部屋で」「あまり動かなくてよい」作業をするときに巻いておくことを前提とされているのでしょうか。

全体的に用途がよくわからず、とっても興味深かったです。

 

三連休で慌ただしく行って帰ってきた韓国。新しい体験と発見の連続で、本当に充実した、楽しい三日間でした。

海外を実際に訪れることで得られる情報量の多さには、凄まじいものがあります。日本に最も近い国「韓国」ですら、これほど人や文化の違いを感じるのです。まだ見ぬ世界の国々では、どのような人たちがどんな物を食べ、何に喜びと哀しみを感じて生きておられるのでしょう。金銭的にも時間的にもハードルは高いけれど、「海外、行けるときに行っておこう!」という想いの強まる旅となりました。

にほんブログ村 スイーツブログへ

 

micropia.hateblo.jp

micropia.hateblo.jp