レコーディングダイエットアプリ『あすけん』を使っていて、一番しょっちゅう怒られるのが脂質の過剰です。
チーズは脂質の多い食材の代表です。グラタンやサンドイッチ、チーズハンバーグなどは、あすけんを始めてから食べる頻度が激減しました。
それでも大好物というのはやめられないものです。
うちの近くに、かつて完全にハマって週一で通っていた、チーズナンの有名なインドカレー屋さんがあります。
あすけんによる抑止力をもってしても、ここには月一くらいで通い続けております。
いつも食べるのはお得なチーズナンセット。
これをあすけんに入力するとこうなります。
このグラフは、昼食の基準値ではなく、「一日」の基準値です。なんと一食で、一日の脂質の適正値を大きく超えてしまうのです。チーズナンの日は、脂質での減点はどうにもならないと諦めておりました。
そんなある夜、お布団の中で「チーズナンに蜂蜜をたっぷりかけて食べたい…」などと考えつつ眠りにつこうとしていたとき。ふと、「チーズナンだけをテイクアウトしてみようか」という考えに至りました。
チーズナンとカレーを一緒に食べると脂質オーバーしてしまうけれど、チーズナンだけをお持ち帰りして蜂蜜や低脂質なおかずといただけば、あすけんの点数を下げることなく好物を楽しめる。そう思ったのです。
そんなわけで、おうちチーズナンパーティーを開催することにいたしました。折角なら「チーズナンに合うヘルシーなもの選手権」との同時開催にしようと、おかずや調味料をいろいろと揃えましたので、その模様をお送りします。
お友達をお招きし、チーズナンを超特急でテイクアウトしてきました。いざパーティーの始まりです。
映えから程遠い、雑然としたテーブルで恐縮です。
どうせ残ると思うと、おかずをお皿に盛る手間を惜しんでしまって… 琺瑯のオシャレタッパーが欲しい。
チーズナン
まだほんのりと温かいチーズナンは、一切れずつトースターで温め直していただきます。
テイクアウトするとナンの中から飛び出して、パックの底に溜まってしまうチーズ。このようにナンにのせ、とろとろになるまで焼けば、お店でいただくのと遜色ない美味しさが復活します。
「チーズナンに合うもの選手権」出場選手のご紹介
かぼちゃのポタージュ
カレーの代わりになるクリーミーなスープを、という思いから用意しました。レシピはホットクック公式の「No. 25 かぼちゃのポタージュ」です。
ミキサーなどは要らず、ゴロゴロ切ったかぼちゃを放り込めば完成。大変手軽で美味しいので、よく作る一品です。
じゃがいもとセロリのブレイズ
香味野菜とハーブで、カレーの香り高さを表現。
こちらのレシピを元に、ホットクック「No. 208 勝間流たっぷり野菜の蒸し煮(ブレイズ)」で作ります。セロリの甘みと食感がじゃがいもによく合う、美味しい常備菜です。
ブロッコリーのツナぽん酢和え
インドカレーといえばにんにく。なにかにんにくを使ったサラダを、ということでこちらを作りました。
ブロッコリーはお鍋で茹でる方が火の通りが均一になってよいのですが、今回は手抜きしてホットクック「No. 102 ブロッコリー(ゆで)」で。スライスオニオンも入れています。胡麻とにんにくが香りよく、さっぱりとした一品です。
キャロットラペとトマト
インドカレー屋さん定番のサラダの代わりに。あの、キャベツに人参ドレッシングのかかっているやつです。キャベツは私の気分によりトマトに変更されました。
フルーツヨーグルト
いつも頼みたいけれど我慢するラッシーの代わりに。脂肪ゼロのヨーグルトに、お林檎とお蜜柑を入れています。
調味料たち
岩塩、ブラックペッパー、ハーブソルト、七味唐辛子、シナモン、蜂蜜、メープルシロップ。カレー粉があればよかったかも、と今これを書いていて思いました。
「チーズナンに合うもの選手権」結果発表
第一位 蜂蜜
テッパンの組み合わせ。これがメープルになると香りが強すぎて、美味しいけどメープルシロップの味しかしない!となりました。シナモンとの合わせ技も悪くありません。
第二位 ハーブソルト
これも間違いありません。チーズナンだけだと若干塩気が頼りないので、ハーブソルトや岩塩がよく合いました。脂質を気にしなければ、オリーブオイルも合うでしょう。
第三位 七味唐辛子
これがよく合ったのが、大変面白かったです。チーズの少ない部分だとぱさっとして微妙ですけれど、チーズの多い部分に七味をかけると美味しいナニカになります。和洋印どれにも寄らない独特のテイスト。
第四位 かぼちゃのポタージュ
まず思ったのは「カレーの代わりにはならない」ということ(それはそう)。とはいえ、チーズの少ない部分をつけていただくと、パンとスープで食べているような美味しさがあります。チーズの多い部分だとかぼちゃの風味が負けてしまう印象。それなら普通にパンを用意した方が美味しくいただけるのでは…?という思いが頭をよぎります。
第五位 ブロッコリーのツナぽん酢和え
こちらはナンと一緒に食べるというよりは、お口直しに最適な一品でした。チーズでコテコテになるお口の中をさっぱりさせてくれます。あと、お料理として純粋に美味しい。
他のおかずにも言えることですが、「チーズナンと一緒に食べるから美味しい」ものではありません。でも、トースターで温め直す時間がヒマにならないようにしたり、チーズナンだけだと単調になりがちな食感やお味に変化をつけたりしてくれたので、こういう副菜を準備しておいてよかったと思いました。
食後のフルーツヨーグルトも、とってもよい仕事をしてくれました。デザートのあるお食事って素敵。
「チーズナンに合うもの選手権」グランプリ発表
最後に、グランプリの発表です。
映えあるグランプリを獲得したのは…!
この場にはいない「インドカレー」です。
いろんな方法でチーズナンをいただき、どれもそれなりに美味しく、楽しいお食事でした。それでも食べ終わるころには、チーズのこってり感を更なるこってり感で打ち返す、あのカレーの力強さが恋しくなっておりました。
やはりナンはカレーと食べるために生まれ育ってきた食べ物なのだと、しみじみと感じます。
そんなわけで、「またあのカレー屋さん行こうね」と約束をしつつお友達をお見送りする結果となりました。ちなみに、その約束の日は明日です。チーズナン欲を満たすつもりが、逆に高まってしまっている。
お店でいただく出来立てのナンとカレーに勝るものはありませんから、今後もあそこに通い続けることでしょう。けれど、チーズナンに七味がよく合うことや、メープルには負けてしまうことなど、発見がいろいろとあって楽しかったので、パーティーを開催した意義はありました。
またいずれ、第二回の選手権もしてみたいものです。ジャガイモやアスパラガスのカレー粉炒めや、お豆腐のステーキ、みたらしだれなんてどうかしらと、今から想像を膨らませております。