お芋の旬も終わりに近づいてきておりますが、さつまいもは一年を通してよく買う食材のひとつです。先日近くのスーパーで買った鳴門金時がなかなかのパサり具合で、これは残念、なにか一手間加えてみようと、芋ようかん作りに挑戦してみました。
さらにそれをアレンジして、チーズたっぷりのホットサンドを作ります。
ワタナベマキさんのいもようかん
こちらのレシピを参考に、まずはホットクックで蒸したお芋を裏漉しします。
お菓子作りにおける憂鬱な作業ランキングがあれば三位に入ってきそうな裏漉しですが(きっと一位は計量で二位は後片付け)、私は嫌いではありません。ただただお芋やかぼちゃを網に通すこの作業の単調さが、日々のあれこれを忘れ、今このときに集中できる感覚があって、心地よさを(開始後しばらくは)感じます。ただ、終えるころには大体うんざりとして、もうしばらく裏漉しはええわという気持ちになるのも確かです。
件のお芋を裏漉ししていくと、元々の水分量が少ないので栗を裏漉ししているようなボソボソ感があります。お湯で茹でた方がまだましだったかしらと思いつつ、黙々と作業。キッチンが寒かったのもあって、全てを裏漉しするころにはかなりお芋が冷めてしまっていました。用意していたお砂糖が微粒子グラニュー糖でよかったです。普通のグラニュー糖なら溶け残っていたかもしれません。
お砂糖が馴染んだら、アツアツに熱した寒天液を混ぜ込んでいきます。本当はもっと温かなお芋に寒天を混ぜるのでは、大丈夫かしらと心配しましたが、意外なほどすんなりと寒天液がお芋に吸い込まれていき、なめらかで艶やかな質感がでてきました。型に入れて押し固め、冷蔵庫で冷やしたら完成です。
四角く切ると羊羹に見えてきます。裏漉しのかいあって、なめらかな食感。甘みもしっとり感もあり、美味しくいただくことができました。お芋の救済措置としては成功といえるのではないでしょうか。
翌日までに食べきれない分は冷凍します。解凍しても食感の変化が少なく、かなり冷凍向きのお菓子であるように感じました。一人だとなかなか食べきることができないので、冷凍できるのは助かります。
いもようかんとチーズのホットサンド
この芋ようかん、そのまま全ていただいてもよかったのですが、折角ですからアレンジをしていきたいと思います。というのも、こちらのツイートを拝見して、お芋とチーズのマリアージュに興味が湧いたからです。
やっっっばいトーストが出来てしまった…これは罪!!
— ぼく・イラストレシピ (@boku_5656) 2019年9月2日
食パンにセブンの安納芋羊羹を乗せて3分焼く→ナイフで伸ばしてバターとチーズを乗せ、更に3分焼けば完成🍞
甘い!しょっぱい!甘い!しょっぱい!美味しいーーーー!!!😂 pic.twitter.com/yNfQ49PXJk
使う食パンはベースブレッドのミニ食パン・プレーンです。自分でパンを買うときは大抵ベースブレッドを選びます。PFCバランスに優れているため、あすけんで高得点を取りやすくなりますし、食物繊維もたっぷりです。好みの分かれるお品ですが、もともと全粒粉のパンが好きでしたので、すんなりと生活に取り込むことができました。
こちらに解凍した芋ようかんをのせ、のばして焼きます。ごまの風味があると美味しいのではと思い、炒りごまを散らしました。本当は黒ごまの方が合うのでしょうけれど、とりあえずあるもので。
これにチーズをのせ、溶けたらサンドします。
本当はバターものせたいところですが、チーズとバター両方となると脂質が大変なことになるので、我慢しました。
いただいてみると、チーズにお芋がやや負けています。ベースブレッドもなかなかの主張をしてきますので、もう少し芋ようかん多めがよかったかもしれません。これだけですとぼんやりとした味わいになっていましたが、黒胡椒を振ると印象が一変。パンチが効いて美味しくなりました。シナモンも試してみましたが、このさつまいもチーズトーストには黒胡椒と岩塩が最も合うように感じました。きっとバターを入れても、塩気がとっても美味しいことでしょう。
パサパサお芋の救済措置として作ってみた芋ようかんですが、スイートポテトのようにバターや生クリームを入れないのでヘルシーですし、家にある材料で手軽にできるのも嬉しいところ。また裏漉しの辛さを忘れたころに作りたいと思います。