先日、南紀白浜に旅行に行ってまいりました。
これはアドベンチャーワールドで見たパンダです。
リアルで見るのは人生初かもしれないし、そうでないかもしれない。どちらにせよ、よく知っているパンダの姿と動きをしていて、パンダだなあと思いました。
本題に移ります。
お土産として購入した「かげろう」と「那智黒」のご紹介です!
福菱 紀州銘菓 かげろう
「かげろう」は南紀白浜のお土産として、今一番人気のお菓子のように思います。赤と白のすっきりとしたデザインのお箱が、どこのお土産屋さんでも目立っていました。
二個入・四箱セットを購入しました。
お日持ちはひと月ほどで、常温保存が可能です。このくらい長いと、渡す相手を選ばないのでありがたいですね。
箱を開けると、いかにも繊細そうなお菓子が2本。本当にかげろうのような儚さを感じ、きっと食べた感じも軽いのだろう、それならもっと数を買ってこればよかったかしらと思います。
ひび割れた軽い生地にバタークリームが挟まれた、ダックワーズのようなお菓子です。
断面を撮るために包丁を入れると、意外と手応えがありました。中のバニラクリームに結構な固さがあるのです。
いただいてみますと、ふわっとした優しい味わいです。卵の香り豊かで抜群に口どけのよい生地に、バニラの香る程よい甘さのクリーム。クリームの食べ応えのおかげで、一本でも「食べた感じ」はちゃんとあります。生地の柔らかさと軽さが素敵。クリームのぬるっとした食感が、バタークリームのようで私はあまり得意ではないのですけれど、昔ながらの洋菓子の風情です。
「かげろう」を作っておられる『福菱』さんの本店には、海の見えるカフェが併設されているのだそう。
こちらでは「生かげろう」という生クリームを挟んだお菓子を出しておられます。季節に合わせてさまざま種類がございまして、それらを拝見するに、私はオリジナルの「かげろう」よりもこちらの方が好みであろうと思いました。フードやドリンクも充実しており、機会があればぜひ伺いたいものです。
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那智黒総本舗 黒あめ那智黒
こちらは、「のどにやさしい飴」として売り出されていた「那智黒」。
個包装の袋に、紀州路の景勝地が印刷された黒飴です。パッケージは(恐らく)五種類。
原材料は、砂糖、水飴、黒砂糖のみ。なんてシンプルなのでしょう。
いつも食べている『春日井』の「黒あめ」と比較してみます。
「那智黒」は「黒あめ」に比べると小ぶりで、表面に「なち」裏面に「ぐろ」と刻印されています。一粒の重さは3.8g、カロリーは14.8kcalでした。対する「黒あめ」は7.9gで30.2kcal、ちょうど二粒分ということですね。
「那智黒」→「黒あめ」→「那智黒」と食べ比べてみると、驚くほどお味が違います!
すっきりとした純粋な黒糖、という印象の「那智黒」に対し、『春日井』の「黒あめ」は複雑な風味に加え、白砂糖か水飴の味を感じます。どこか旨みがあるように感じるのは、調味料のアミノ酸ゆえか、原材料に大豆がありますから、お醤油も入っているのかしら。
若干の塩気もあり、舐めていくうちに喉奥にこってりとしたみたらしだれのような甘辛さが溜まっていく感覚があります。
また「那智黒」に戻ると、こちらにはこちらの強い風味と複雑性があります。かりんとうなどで馴染み深い、あの黒糖の味と香りです。後味はあっさり、すうっと消えていく感じ。
方向性の異なるふたつの黒飴、どちらを選ぶかは好みと気分次第だと思いました。個人的には小さくすっきりとした「那智黒」の方が、気軽に食べることができて嬉しいです。
両親にこちらをお裾分けしたところ、「懐かしい!」と言われました。
なんでも、かつて「那智黒」にはインパクト抜群のCMがあり、そのおかげでみなが「那智黒」を知っていたとか。
昭和47年から昭和58年頃まで放映された黒あめ那智黒のテレビコマーシャル。
元気なおばあちゃんと黒人男性がゴーゴーを踊る!踊る!
「へいへ~い!」
「OH!黒あめ那智黒!」
youtubeで動画を見つけることができました。
おばあちゃんも黒人さんも、一体何者なのか、なぜ連れてこられたのかよく分からないけれど、なんだか楽しそうで素敵なCMですね。
白浜は海水浴に行くところ、というイメージを持っておりましたが、温泉やアドベンチャーワールド、三段壁洞窟など季節問わず楽しめる場所があり、満喫いたしました。
また訪れた際には「とれとれ市場」と「かげろうカフェ」に伺って、南紀白浜の食をさらに堪能できればと思います。