ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

ソウル旅行記4 朝カフェ、ローカルなお祭りと商店街

【2024年2月韓国旅行|目次】
ソウル旅行記1 計画、出発、夜市で晩ごはん
ソウル旅行記2 茹でカイコ、美術館、パン屋さん
ソウル旅行記3 クッキー、人間味のあるロボット、参鶏湯
ソウル旅行記4 朝カフェ、ローカルなお祭りと商店街
ソウル旅行記5 伝統菓子、パンスイス、帰国
ソウル旅行記6 辛ラーメン、蟹ダシダ、首カイロ

 

最終日の朝、胸焼けとともに明け方起床です。胃もたれするようなメニューは食べた記憶がありません。恐らくただの食べ過ぎでしょう。常備薬である太田胃酸のお世話になります。

この日の予定はカフェ巡り。胃が持ち堪えられるかが心配です。

 

再開発地域で朝カフェのはしご

ホテルをチェックアウトし、向かったのは『聖水洞』です。この辺りは元々、工場や倉庫の立ち並ぶ工業集積地でした。それが近年、再開発によるオシャレ化が著しく、注目されているのだそう。

ひとつめのカフェ『KOKKILI BAGEL』

あんこを丸めておられました

こちらのベーグル屋さんでは、あんこのトッピングが人気です。とてもとても気になりましたが、あんこに合うのはたっぷりのクリームを挟んだベーグルとのこと。

この左端のものです。奥はベーグルを焼くピザ釜

そんなヘビーなものを弱った胃が受け付けてくれると思えず、断念しました。

代わりに選んだ「Chocolate & Salt」

チョコレートのベーグルとハーブティーでお茶を濁します。

まだ温かいベーグルをいただきますと、もちもちしていながら、ふわりと柔らかい生地。食感だけでしたら『たま木亭』のフォカッチャによく似ています。中のチョコチップはとろりと溶けていて、甘さはほとんどありません。全体にあっさりとしていたので、何かを挟むか、甘いドリンクといただくと、より美味しくいただけるように思いました。

 

もう一軒、すぐ近くのカフェへ。

こちらのカフェ、正直に申しまして、遠目に潰れていると思いました。

ふたつめのカフェ『onion』

鮮やかで美しいスイーツが並びます

「え、やってる?」と言いながら中に入ると、なんとも鮮やかな商品たち。しかも、どれも大変に美味しそうなのです。

このギャップには本当に驚かされました。

イートインスペース。元は廃工場だったそう
「Mochi Sandwich」と「Shine Muscat Croissant」

モチサンドは、コッペパンのような、特にモチモチというわけではないパンに、お野菜やチーズ、ハムが挟まれています。モチ要素がどこにあるのかは不明ですが、バジルソースが純粋に美味しくて、とっても気に入りました。シンプルにお料理の上手なお惣菜パン、という印象です。

続いていただいたのは、マスカットのクロワッサン。クリームチーズが入っているのかしら、ふわっと軽いクリームには脂っこさが全くなく、胃に不安を抱えた私でもスルスルと食べられます。マスカットが爽やかなアクセントに。クロワッサンも軽い食感でありながら、バターがしっかりと感じられて美味しいです。

どちらのパンも全体に軽く、あっさりしています。基本的に生クリームやこってりしたチーズを好まない私には、驚くほど好みのお品でした。

コンセプトありきのカフェかと思いきや、なかなかやるではありませんか...!

 

帰国後、シャインマスカットは日本からの輸入なのかしら、と調べてみると、こんな記事が出てきました。

日本産高級ブドウの、韓国・中国への流出が止まらない。シャインマスカットだけでも、日本側の経済損失は年間100億円以上と言われる。

出典:韓国で、日本産高級ブドウ流出は「日本が悪い」の論調が変わってきた理由 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン

このシャインマスカットも、韓国で不正に栽培されたものだったのでしょうか。

少なくともこちらで食べたものは皮がぱりっと薄く、甘みはそこまで強くないものの、日本でもこれくらいのものはよくあるよね、という品質でした。そのため、特に違和感なくいただいていたのですけれど、今になって権利問題を孕んでいたことを知り、ショックを受けています。どうか、日本から真っ当に輸入されたものでありますように。

 

雪まつりで雪そりを滑る

その後は、ローカルなお祭り『漢江冬フェスタ』に参加しました。

6,000ウォン(674円)の入場料を払うと、メインのアトラクションである「雪そり」を楽しむことができます。

特設の雪そり台。滑っていますね!

その辺に置いてあるそりを借ります

ピーッという笛を合図に、最前列の人達が滑り降りるシステム

そこそこ高さがあります

滑ってみますと、守る装備がない分、下手なジェットコースターより怖いです。ウォータースライダーに近い恐怖感。大阪のスパワールドにはスライダーがあり、大変に怖いものなのですが、こちらはそれよりはマシでした。

しかしながら大人でも十分に楽しめる、ちょうど良いスリル感です。

 

トッポッキや韓国おでんなどの屋台や、有料のアトラクションもあり、家族連れを中心に賑わっていました。見事に韓国の方ばかり。

屋台いろいろ。インスタントラーメンの屋台は珍しい、と思いました
トランポリンで跳ねるアトラクションと、レトロなアトラクション

金魚掬い

こちらの金魚掬い、柄の長いザルのようなものをポイとして使っておられました。絶対破れないなんて簡単すぎやしないかしらと思いましたが、深さがあるからでしょう、なかなかとれないようです。

ゲットしたお魚を持ち帰る家族を見て、昔お祭りでとった金魚が、しばらくうちで飼われていたのを思い出しました。私は全くお世話をしませんでしたが、両親のおかげでそれなりに長生きをしていたなあ、と懐かしくなります。

 

ローカルな商店街を歩く

次の目的地であるカフェまでは、古風な商店街を通ってまいりました。

屋外にお魚を並べるお店。結構な日の当たりですが大丈夫かしら

ホットックのお店

このホットックのお店がなんとも美味しそうで、思わず立ち止まってしまいました。

一枚1,000ウォン(約112円)です。その場で作っていただきました。

にょんと伸びるもっちもちの生地に、黒砂糖を包みこみます
丸めて鉄板の上へ

焼けました!

もちもちほかほか

あっという間にできあがりました。なんて美味しそう!

あつあつのホットックに齧りつきます。

お砂糖は完全に溶けて蜜の状態に

すっごい美味しい...。

サクサクモチモチした生地の中から、じゅわっと甘い蜜がでてきます。これがとんでもなく熱くて上顎を火傷しました。それでも悔いのないほどの美味しさです。食べ進めるうちに、重力に従って沈んだ蜜がたっぷりの部分に差し掛かります。表面から染み出すほどたっぷりの蜜といただく、もっちもちの生地。至福の時間です。

初日に食べたものはもっと生地に厚みがある、ドーナツによく似たスイーツでしたが、こちらは厚めのクレープのような食感です。軽くて香ばしくて、蜜が多くて甘々なこちらの方が、並んで買ったホットックよりもずっと私好みでした。

 

このころには胃腸は全快。旅行中ずっと胃が死んでいることも多い私が、物を食べ続けているにも関わらず回復したことに驚きました。きっと食べたものとの相性が悪くなかったのでしょう。

そのおかげで、こちらに挑戦することができたわけです。美味しいものに偶然出会えた喜びを噛み締めながら、次の目的地である、本日三軒目のおしゃれカフェへと足を進めました。

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