ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

日本橋三越、とっておきの山形展。白露ふうき豆に米沢牛、鯉の甘煮を堪能!

先週末は千葉に滞在していました。

土曜日の夜SNSを開くと、高島屋の名物バイヤーさんのこんな投稿が目に入りました。

これは、憧れのブロガーさんが「絶品」「毎年行列」とおっしゃられていた『ふうき豆』!

www.hw-frankie.com

かねがね気になっておりましたが、京都に住む私には縁遠いものと思っておりました。もしかしたら手に入るかもしれない...!

 

翌日、用を済ませた私は、全速力で東京に向かいました。

日本橋三越さんまでは総武線で一本。「新日本橋駅」で降り、地下道を歩いて三越さんへ。着いたら即エレベーターで七階の特設会場に上がり、『山田家』さんを探します。


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果たして、『ふうき豆』はまだ残っておりました!

 

山田家 白露ふうき豆


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こちらは260g入りの小箱です。

購入品のお日持ちは三日間。山形展の期間中、毎朝東京まで運んでおられるのでしょう。頭の下がる思いです。

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タッパーに入れれば一週間ほど保つそうですが、

ふうき豆 は生菓子と同様に生もので

日一日と風味が落ちますので、お早目にお召上がり下さいませ

とありますように、少しでも早くいただくに越したことはありません。

 

箱を開けると、鮮やかなうぐいす色のお豆が姿を現します。

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口に運んでまず感じるのは、ぶわっと強いお豆の香り。しかしふた口、み口といただくと、お豆の香りやクセは気にならなくなり、甘く滋味深い、なんともいえない美味しさが広がります。

まるであんぱんやお饅頭の皮を剥いで、中身だけをいただいているよう。心のどこかにあった「あんこをあんこだけで食べる」という夢が叶ったような気持ちになりました。

 

お豆には個体差があり、舌で潰せるような柔らかなものから歯応えのあるものまで様々。香りの強さもまちまちです。そのせいで飽きることなく、つい「もう一口」と手を伸ばしてしまいます。さらに、いつまでも食べていたくなるような絶妙な塩梅の甘さ。これは「食べ始めると止まらなくなります」とおっしゃるのも納得です。

ちびちび一粒ずつ食べるよりも、スプーンにもりっとのせて、ぱくりと口に含むのが一番美味しく感じるように思いました。そして何より、お茶がよく合います!日本に生まれたことを感謝したくなるような、ほっとするティータイムとなりました。

 

味の梅ばち 米沢牛弁当

この日は実家で晩ごはんを食べる約束をしておりました。

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両親に『とっておきの山形展』のリンクを送ったところ、これが気になる、とのこと。奇遇ですね、私もこれが一番気になっていたのです!


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すき焼きのお肉はとろとろで柔らかく、脂の旨みがぐっと伝わってきます。お肉を邪魔しない、甘く優しい味付けがとても私好み。普段は牛の脂身を苦手とする私ですが、こちらは脂が多いのにこってりした感じがなく、一折ペロリといただけそうでした。

卵は言わずもがな、お漬物の美味しさにも驚き。春らしい菜の花のお漬物を、母が大層気に入ってくれました。

「米沢牛弁当グランプリ 最高賞受賞」も納得の、大変ハイクオリティなお弁当でした。

 

高橋鯉屋 山形県産 鯉の肝甘煮

もう一つ、思わず立ち止まったのがこちらのお店。

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嵐山の鰻屋さん『廣川』の鯉の洗いを食べて育ち、昔から鯉に目のない私です。眺めておりましたら、すかさず試食をくださいました。

これが美味しい!臭みが全くなく、ほろほろしっとりとした甘煮なのです。

「これはぜひ両親にも!」と思いまして、特に好きそうな『肝甘煮』を買ってまいりました。

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『自社養殖ブランド鯉"宵桜“』の卵と肝のみを炊いた、贅沢な一品です。

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これがこの日の一番のヒット、といってもよいくらい、我が家好みの味わいでした。山椒やお醤油辛さで誤魔化すことのない、真っ直ぐな美味しさ。

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ひときわ大きいのが卵です。お箸で割ると白く艶やかな卵がたっぷり。なんとも幸せです。

 

レトルトパウチのものを試食に出しておられたのですが、レトルトとは思えない美味しさでした。帰宅後早速、「今年のふるさと納税はこれがいいわ!」とチェックしました。

www.furusato-tax.jp

 

デパ地下に移動

「折角だから、東京のものもお土産にしよう」と向かったのは地下一階。

お惣菜売り場をぐるぐるするも、観光客の身にはどれがいいのか全くわかりません。「滅多にない機会だから外したくない」「とにかくお高いやつにしてみよう...」と二品を選びました。

 

てんぷらと和食山の上 日本橋三越本店内

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何もかもがお高いデパ地下において、群を抜いてお高かった天ぷら屋さん。現在休業中の『山の上ホテル』直営のお店だそう。

こちらで選んだのは「一個 二,〇〇一円」のかき揚げです。とんでもないお値段設定。これが人気No. 1だなんて、東京はいったいどうなっているのかしら!


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あまりのお値段に不安になり、帰りの新幹線で母とやりとりしました。ちなみにお代は父持ちです。いつも本当にありがとう。

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三越さんの中にはイートインがあり、揚げたてをいただくことができます。4,500円の天丼は、それはそれは美味しいことでしょう。

海老とイカのかき揚げ

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おつゆは『天つゆ』と『丼つゆ』から選ぶことができます。今回は「天ぷらそのものを楽しみたい」という気持ちで『天つゆ』を選択。トースターでじっくりと焼いていただきました。

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いただく前に、おつゆを味見したところ、目を見張る美味しさでした。

期待に胸を膨らませながら『かき揚げ』をいただきます。

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おお、すごい、これほど海老とイカそのものを食べている気持ちになるとは。

かき揚げというより天ぷららしい、「素材の良さを味わってほしい!」という意図を強く感じる一品です。衣の主張は強くなく、海老もイカも歯応えよく揚げられているのですが、どうしても油のまわった感じが気になります。おつゆにしっかり浸した方が美味しいけれど、それはそれでなんだか勿体ないような...。

天ぷらというのはどうしても揚げたてが一番美味しく、お惣菜になった段階で随分とパワーダウンしてしまうものです。美味しいのは間違いないけれど、ベストタイミングではないことを思うと、少々残念な気持ちになってしまいました。

やはり天ぷらはお店で揚げたてをいただきたいものです。そしてそれが叶わないならば「丼つゆ」で炊いて天丼にした方が美味しくいただけたように思いました。

 

青柳 日本橋三越店

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「756円?この小さなだし巻きが?」と我が目を疑ったお店。徳島発祥の料亭で、現在は東京の麻布台に本店を置いておられるそうです。


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たっぷりのお出汁が、運ぶたびに滴ります。

鰹出汁の香り高さにぷるんとした繊細な食感、「ああ、美味しい」となるだし巻きでした。人生でいただいた中でもトップクラスに好きなお味です。

東京の料亭はランチで二万五千円からということで、おいそれと行ける場所ではありませんが、徳島のお店は一万円からだそうです。いつかまた徳島にドライブに行くことがあれば、奮発して伺ってみたいと思いました。

 

夕食を終えて

太っ腹な父のおかげで、贅の限りを尽くしたおうちごはんとなりました。どれも美味しくいただいたのですけれど、少なくとも今回いただいたものに関しては、山形展でゲットしたお品の方が、東京のものよりコストパフォーマンスに優れていたように思います。

京都に住む私は、北海道展や九州展などを「えらい高いし、甲斐ない」「でも行くよりは安いししゃあないか」という目で見ておりました。しかし東京では物産展で人が列をなし、常設のアンテナショップが至る所にあります。それがずっと不思議だったのですが、今回のお買い物をしてみて「もしかして、東京では名店の相場が高すぎて、東京の人には物産展が割安に見えてはるのでは?」と思いました。

もちろん、東京でもうまいこと探せば、お買い得な美味しいものがたくさんあることでしょう。住んでいない身からすると難易度は高く感じますが、また東京を訪れる日のために、ゆっくり情報を集めていきたいと思います。

 

www.fukimame.com

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