ルコの甘味日記

甘いものを食べたり作ったり

湯島で甘味処めぐり。ゆしま花月で人気のかりんとう2種と、甘味処みつばちの小倉白玉あんみつ。

前回に引き続き、東京・湯島の和菓子屋さんを巡ります。

 

かりんとう ゆしま花月

かりんとうといえば、以前『日本橋錦豊琳』さんの「きんぴらごぼうかりんとう」をご紹介しましたが、こちらの『ゆしま花月』さんも負けず劣らずの名店と伺っております。

昔ながらのお店構え

 

湯島の街は、大通り沿いは異国料理ばかり。少し入ると、クラブやパブのぎっしりと入った雑居ビルが立ち並んでいます。

あまり夜に歩きたくない感じの街なのです

『花月』さんがあるのはそのど真ん中。

ここはきっと数十年前か、もしかすると数年前までは、こんなに異国情緒のある街ではなかったことでしょう。『花月』さんはずっと昔からこの場所で、湯島という街の変化を見守っていらっしゃるのだと思いますと、感慨深いものがありました。

 

「店内狭小のためお一人様ずつお入り下さい」

おっしゃる通り、驚くほど小さなお店です。この情緒がたまりません。

「狭い」というより「薄い」店内

並ぶのはかりんとう、あられ、揚げ煎餅。ラッピングや容器が様々あって可愛らしいです。

定番の二種を買ってまいりました。

 

かりんとう

まずは一番人気のお品から。

「かりんとう」というお名前のかりんとう
原材料は「小麦粉、上白糖、米油、イースト/膨張剤」のみ

ごくごくシンプルな、しっかりとした食べ応えのあるかりんとう。蜂蜜がふわっと香ります。

甘さは控えめですが、いただいているうちにお口の中が優しい甘さで満たされていき、なんとも幸せな気持ちになります。

ぼりぼりと食べるのが美味しい、「これぞまさにかりんとう!」という一品です。

 

まゆずみ

続いては二番人気。

美しく輝く「まゆずみ」
先程の原材料に黒胡麻が加わったのみ。こちらも大変シンプル

黒いかりんとうといえば黒糖のものが一般的ですが、こちらは黒ゴマのかりんとうです。迫力ある、艶やかな姿が特徴的。

胡麻の香りとお味がとても強く、胡麻好きの方にはたまらないお品です。甘さは「かりんとう」よりさらに控えめに感じました。

 

どちらも大変美味しくいただきましたが、強いて言うならば甘々な「かりんとう」の方が私好みでした。一緒に食べた母は、より個性的な「まゆずみ」の方が好きだと申しておりました。

『花月』さんは、昔ながらの「美味しいかりんとう」を、ひたむきに丁寧に作り続けておられるように感じました。だからこそ、何度でも食べたくなるような、懐かしく飽きのこない逸品になっているのだと思います。

 

甘味処 みつばち

最後に伺ったのは、「小倉アイス」発祥の地として知られる『みつばち』さんです。

大通り沿いの人気店

『みつばち』さんは、歴史ある氷菓子屋さん。

なんとあの森鴎外も通っていたとか!

和風から洋風まで、色とりどり

現在も、たくさんのジェラートやアイスクリームを置いておられます。

一番人気はやはり「小倉アイス」。偶然から生まれたというこのアイスは、「小豆とお砂糖、塩、水」だけで作っておられるそう。

私のお目当ては、これを使った「小倉あんみつ」です。

 

喫茶であんみつをいただく

こちらでお友達と待ち合わせをしておりました。『榮太樓總本鋪』さんに続き、私の趣味に付き合ってくれてありがたい限りです。

歴史を感じる喫茶室
ショーケースを見て選びます

イートインで頼んだのは、全部盛りの「小倉白玉あんみつ」。

蕎麦湯のように添えられた黒蜜

こちらの特長はなんといっても、黒蜜がかけ放題なこと!

そのお噂を聞いてから、一度伺いたくて仕方がありませんでした。

黒蜜をかけて。お友達の杏をいただいたので二つに増えています

こんな幸せがありましょうか。この後、追い黒蜜をしながらいただきました。

 

名物の「小倉アイス」はしゃりしゃりとお上品な味わいで、柔らかくクリーミー。黒蜜の中を泳がせるようにしていただく寒天の美味しさは言わずもがな、大きくて肉厚、ジューシーな杏も美味しいです。

小さいあんこ玉のような餡をいただいて驚きました。とっっても濃密なのです!

初めは「あら?こんなにちょっとしかないの」と思ったのですが、目を見張るようなパワフルさに感嘆いたしました。お味がとっても濃いので、あえてこの量にしておられるのだと思います。しかしながら、その類を見ない美味しいこし餡に「もっとこのあんこを食べさせて!」と思わずにはいられませんでした。

 

朝から甘味処のはしご、最後まで美味しく、楽しくいただくことができました。

湯島から御徒町、上野へと繋がるこのエリアには、どら焼きの『うさぎや』さんをはじめとして、まだまだ行ってみたいお店がございます。異国料理好きとしては、ガチ中華にも挑戦したいところ。

「また来ます」という思いを胸に、湯島の街を後にしたのでした。

 

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